世界の小路 西アフリカ旅行情報ガイドのトップへ

セネガル・ギニア・ニジェール・コートジボワール・ガーナなど西アフリカ諸国を旅行する方へ。入国案内や日本からの行き方や写真・旅行記から綴る海外旅行情報サイトです。


2023年10月26日

アフリカ飛行機事情 / No.16 西アフリカ旅行記


2001年 10月23日(木) 23:00 

 

西アフリカ諸国は、独立時にそれぞれが力をつけれないようにっていうことで、小さい国々に分けられた。
その思惑どおりになって、みんな貧乏な国になってしまっている。

あまりに貧乏すぎて国で航空会社を経営できないでいる。
実際には、自国の航空会社があるとこもあるけど、
プロペラ機のみだったりして、とても国をまたいでヨーロッパまで飛ばせたりできない。
ジェットでもB737を一機でフル回転させてたり、
AIR IVOIRE(象牙航空)なんて、機体が落ちてしもて開店休業状態。
貧しい国は辛いね。

そこで、西アフリカ十数カ国で出資してAIR AFRIQUEっていうのがつくられてる。
これが無いと俺出張できへん。
ちなみに貨幣の管理・発行も同じ方法でここらへんはどこでも同じ通貨で使える。ユーロみたいね。
AIR AFRIQUEはヨーロッパに飛ばす中型エアバスを含めて12機程のジェット機を持ってる。
機体は東欧やらロシアからの払い下げだったりするけど。
でも、すばらしい。


ここ数年経営難が続き、とうとうほとんどの機体が支払の担保に取られて飛行場に止められる。
今飛ばせるのは、3機だけ。
キャンセル続出。
もう時刻表なんて関係ない。
と思ってがっかりしてたら、
昨日から無期限スト突入。

既に買ったチケットは破り捨てて(払い戻しなんかしてくれへん)、
全ての予定を変更してギニアのコナクリに行くことにした。
今日飛ぶ飛行機はこれしか無かったからやねん。GHANA AIRWAYS。

当日にチケット買ったから、既に満席状態でWAITINGで空港に行った。
空港に着けば、60人くらいがカウンターに並んでた。
GHANA AIRWAYSは前の空港から離陸した後に空席数が次の空港に連絡されてくる。
もちろん、席番号なんてなくて、フリーや。

係員のメモ用紙を盗み見すると、ビジネス5、エコノミー31って書いてあった。
これはいかんっ!
割り込みまくってカウンターまであと少し!ってとこまできた。
が、前のオバハンがもめてる。
預ける荷物が多すぎるんや。
みんなそうやけど、恐ろしい程荷物を持ってる。
その荷物を運ぶポーターも入れてゴチャゴチャや。
なんとか荷物の量を認めて貰ったみたいやけど、
係員が荷物を運ぼうとしたとき、
「熱いっ!」
荷物が熱いらしい。
「何が入ってるんや!?」
「スープ」
オバハン勘弁してくれや。
「開けろ」
「カギが無くなってしもたから開かへん」
とかなんとかしてたが、やっと、俺の順番になった。
でも、やっぱり
あえなくWAITINGであることがバレてしまい横にはねられる。

となると最後の手段、
カウンターのオヤジに意味深な目線でチラチラ。
オヤジも熱い視線で俺を射抜く。
オヤジが近づいてきて、甘い吐息が俺の耳にかかる。
「1万CFA」
「高い!半分」
「じゃあ、もう少し待っとけ」
値切ってる場合やないなーって思って受けてたった。
2千円弱Kらいで席を確保できたらええこっちゃ。
貧乏癖が身に染みとる。いかんいかん。

トボトボと帰ってゆく席を取れなかった奴らを尻目に、イミグレ通って待合室へ。
こっちの人は諦めがええねんな。うん。さっぱりしとる。
飛行機は2時間半遅れて到着。
勝ち取った搭乗券を片手に颯爽と機内へ。
席がフリーやから、念の為に急いで空席を探す。ちょっと競争。
ここまで来て、席が無い!ってこともありやしな。

でも、
機内はガラガラ。

ひどすぎる。
どないなっとんねん?
この飛行機会社。

 

次の日記を読む

 


ページトップへ ▲